メリークリスマス

地元の駅前もケーキ屋さんやお肉屋さんや
スーパーが大賑わいでしたねぇ。
お買いものも終わったし、これからクリスマスの
晩ご飯作りを始める予定

その前に、つい・・・省吾からのクリスマスカードを
見つめてしまうのはしょーがないよねぇ・・・
今年最後の三冊をどうぞ

来年もよろしくお願いします〜〜〜
『空想オルガン』 初野晴
ハルチカシリーズ第三弾!いやぁ〜あっという間の一気読み。
やっぱり、このシリーズとんでもなく面白いねぇ。
誰か映画か連ドラにしようよっ(笑)
吹奏楽部の”甲子園”普門館を目指す穂村チカと上条ハルタ。
ついに吹奏楽地区大会が始まります。
しかし!二人の前には様々な難題が降りかかるのでありました。
相変わらずチカちゃんの天然が入った心の声にクスッと笑え、
容姿端麗頭脳明晰なハルタがビビる姉ちゃんの迫力におお〜っと唸り、
草壁先生のミステリアスな雰囲気によろめきそうになります(笑)
どの作品もハイレベルなミステリの謎解きが冴えわたっていて
読み終わるのがもったいないくらいの出来栄え。
温かい感動をかみ締められる「ヴァナキュラー・モダニズム」
ギャルたちの吹奏楽部が抱える深刻な秘密を描く「十の秘密」
そして最終章では、そうだったんだ・・・と思わぬ仕掛けに驚愕しつつ、
彼の背負った苦悩と前進を綴った「空想オルガン」に心を動かされました。
今年読んだ青春ミステリーの中でも確実に最高位に位置付けされる一冊。
『KAGEROU』 齋藤智裕
今一番売れている本です。
本屋さんの店頭では「完売」の貼紙しか見かけませんねぇ。
作者はあの!イケメンインテリ俳優、水嶋ヒロ!
処女作でいきなり第5回ポプラ社小説大賞受賞作。
ん〜〜〜、話題になるのはごもっとも・・・(*^_^*)
まず、紙の素材が上等、まっ白ぉぉ〜(笑)
でもって、活字が大きいっ!!←児童書のよう(笑)
そして、肝心の内容ですが・・・
命と身体と心に向きあう物語です。
ここでダジャレ?とか、ここでこんなマンガ的展開?とか
突っ込みどころは満載ですが、読み心地は悪くありません。
この作品を読む前に初野晴の『空想オルガン』を読み、
共通のテーマ「Organ」の文字を見つけた時に
本と本が呼び合っているかのような錯覚を覚えました。
『クドリャフカの順番』 米澤穂信
古典部シリーズ第三弾!
私が米澤穂信に惹かれるきっかけになったシリーズ本です。
今回の舞台は「神山高校文化祭(通称・カンヤ祭)」
私の大好物の学園青春ミステリーのストライクゾーンど真ん中の設定だわ。
印刷発注ミスで二百部もの大量在庫と化してしまった古典部文集「氷菓」
これを三日間で売り切らなくっちゃいけません!
ただでさえ、知名度0の古典部・・・どうやってこのトラブルを乗り切るのでしょう?
そんな文化祭の最中に奇妙な連続盗難事件は発生する。
盗まれたものはアクエリアス、碁石、水鉄砲・・・
残されたものは文化祭のパンフレットと「十文字」の犯行声明。
最後のターゲットにされた古典部は犯人探しと「氷菓」の完売を目指して
奉太郎、千反田、摩耶花、福部がそれぞれの方法で行動を起こします。
テンポも良いし、読み心地の軽快で、ささいな事件をこんなにドラマチックに
仕掛けることのできる内容の緻密さに驚かされます。
楽しくて、少しだけ苦味のある絶品お勧め学園青春ミステリーだよん。

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