図書室の環境整備ボランティア参加しました。
今回は夏バージョンのディスプレイ(海と森&ひまわりと朝顔)と
夏休みお勧め本(課題図書)のでっか〜〜い掲示広告(畳二畳分!)
ついでにリクエスト本の募集BOXも作ってど〜んと置いてきたよん
職場でゴーヤを植えました。
七夕飾りも作ってま〜す。
明日を意識しないようにワザと普通な日常を強調するところが
もはや、心は代々木に飛んでるって証拠ですねぇ
今回の本はこれだーっ
『神様のカルテ』 夏川草介
第十回小学館文庫小説賞受賞作。
大変なベストセラー本です。予約待ち9ヵ月、読むのは2時間(笑)
主人公は信州の小さな病院で働く内科医、栗原一止。
慢性的な医師不足の中、専門分野以外の患者さんはもちろん
治る希望のない患者さんの診療までも、睡眠時間を削りながら取り組む。
文語口調で、ぼやいたり愚痴ったりしながらも
妻を愛し、目の前の患者さんと全身全霊を賭けて向かい合う
一止先生は、本物のお医者様なのだと思います。
彼を取り巻く大狸先生や、砂山先生、看護師の東西と水無さんとの
噛み合っているような噛み合っていないような会話は楽しい〜。
そして、一止先生の愛妻、ハルさんの存在。
彼女の温かな視線と信頼があるからこそ、一止は過酷な医療現場に
飛び込んでいられるのかもしれません。
『東京バンドワゴン オール・マイ・ラビング』 小路幸也
大人気バンドワゴンシリーズ第5作。
ただでさえ大人数な家族だったのに、さらに増え続ける登場人物(笑)
冒頭についている「登場人物相関図」が有難かったで〜す(*^_^*)
今回も謎あり恋あり、悩みあり、社会性あり、いろんな要素が味わえます。
古書店が舞台なので、多くの書物(源氏物語の原本まで?!!)が
話の核になっているのは当然なのですが、
それに加えて我南人さんの存在のおかげで音楽=ロックへの愛が
物凄くクローズアップされているのも最高〜〜!!
このキング・オブ・ロックを誰にイメージするか・・・?って楽しみも有ります。
我南人と研人が歌うビートルズの「ALL my loving」を
省吾と町支くんで聞きたくなったのは私だけかな。
LOVEだねぇ〜! by.我南人
ピース! by.省吾
『シアター!2』 有川浩
『シアター!』を読んだ時に、これ話終わって無いじゃん?!と
ここでも愚痴ってましたよねぇ。
そう、シリーズ化されました〜〜ヽ(^。^)ノ
2年間で借金返済が出来なければ、解散危機の「シアターフラッグ」
鉄血宰相、司さんの愛の鞭(笑)に鍛えられ、劇団員一人一人が
少しずつ仕事に対する責任感や、仲間に対する友情や恋心で結ばれていきます。
それにしてもシアターフラッグはトラブルまみれだよねぇ。。。
サイトでの誹謗中傷攻撃、団員達の間で生じる妬みやしがらみ、亀裂。
せっかく貸してくれそうだった劇場も蹴っちゃったしねぇ←よくやった!巧!!
だからこそ次回作の楽しみが倍増中なんだけどさ。
悩み相談室の先生さながらに、手をかけ過ぎず、甘やかさず、的確な判断材料を
投げかけてくれる司さんの存在感はさすがぁぁ〜〜。
んん、やっぱり私は巧くんより司さんだな←勝手に選んでるし(笑)
『光媒の花』 道尾秀介
それぞれが仄かにつながった六編の物語。山本周五郎賞受賞作。
前半の物語はひたすら苦く苦しく暗闇の中で彷徨っているような文章が続きます。
そして、終盤に向かって描かれている世界は、表題のとおり、
輝きを取り戻そうとする人たちを静かに見守る視線を感じることができます。
登場人物たちは、罪の重さや、後悔、不安、歪んでしまった感情などを
それぞれに抱えています。
道尾秀介の特徴でもある流麗で清冽な文体は、これまで
切れがあり過ぎる故の余所余所しさを感じることもあったのですが、
この作品には血のぬくもりを見つけられたような気がします。

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