いつの間にか12月も半ば・・・
はやっ

何だかお仕事はバタついていました。
個人面談もありました。
子どもが学校でケガして病院にも行ってました。
帰省用の新幹線チケットの確保にも苦労しました。
そしてパソコンのご機嫌が最悪ぅぅ
そんなこんなの2011年も残り半月。
体調管理に気を付けながら頑張らなくっちゃ。
今回は女流作家さんの3冊。
『ユリゴコロ』 沼田まほかる
ユリゴコロって何?不思議な不思議なタイトルです。
子供の頃に医師に言われた言葉を聞き間違って生まれたユリゴコロ。
物語は亮介が押入れの奥で偶然見つけた「ユリゴコロ」と名付けられた
ノートを読んでしまう事から始まります。
謎のノートに記された驚愕の文章。
誰が書いたのか、創作なのか、事実なのか・・・?
いやぁ、なかなか凄いノートの中身でしたよ←言えないけどね
亮介とその家族に関わる愛と苦悩が解き明かされていきます。
衝撃的で倒錯的なノートの内容とラストシーンでの静かな描写。
たったひとつの愛にたどり着いた二人の姿がそこにはっきりと浮かび上がりました。
静かな旅立ちが際立ちます。
『本日は大安なり』 辻村深月
物語の舞台は高級結婚式場 ホテル・アールマティ
大安吉日、四組の結婚式が執り行われます。
それぞれの結婚式にはそれぞれのドラマが存在します。
それにしても、よくこんなにややこしい人たちが集まったことだわ(笑)
っま、結婚式自体がかなりややこしいものであるってのも真実だけどねぇ。
妃美佳と鞠香のお話は、姉妹間の劣等感や優越感が細やかに描かれていて
さすがぁぁ〜〜っと感心してしまいました。
その姉妹の感情の更に上を行く映一さんの態度には
ちょっと惚れてしまいそうになりました←こんなだんなさんはヤだけどね〜(笑)
『ふがいない僕は空を見た』 窪美澄
第8回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞作「ミクマリ」を含む
窪美澄、衝撃のデビュー作。
冒頭からアダルトビデオの世界のような文章が並んでいます。
さすが「R-18」だぁ〜〜(笑)
少々引きながらも、でもイヤな気分にはならないのよね。
コミケで出会った主婦、あんずとのセックスに溺れる高校生、卓巳。
各章ごとに主人公(卓巳の周りの人物)が変わりながら、
一つの大きな小説に組み合わされています。
読みやすさも抜群!
ふと空を見上げてこの世界の切なさや哀しさ、愛しさを感じたくなる一冊。

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