冷たい雨が降っています。
こんな日は肘が痛むぅぅ
今月は、地元のふれ合いコンサート、文化祭、地元フェス、県立音楽堂と
子どもの部活(吹奏楽部)演奏が目白押し

勉強はしてないけど毎日とっても忙しそう(笑)
毎日お弁当作って、応援してま〜す。
今回はこの4冊
『カマラとアマラの丘』 初野晴
ハルチカシリーズ以外に手に取った初めての初野晴作品。
閉鎖されたはずの遊園地に咲き乱れる花々。
理由ありのペットの埋葬を引き受けてくれる謎の美青年、森野幸久。
彼に埋葬を頼みたければ、月夜に忍び込んで彼と交渉し、
自分が一番大切にしているものを等価交換しなければならない。
森野が名付けた埋葬の丘にはその丘を象徴する花が植えられる。
各章のタイトルには、美しくも悲しく幻想的な花葬の丘に
ふさわしい名がつけられています。
カマラとアマラ(狼に育てられた子供)
ブクウスとツォノクワ(クワキュートル族の神話の中の野人)
シレネッタ(アンデルセンの人魚姫)
ヴァルキューリ(北欧神話の戦争の女神)
その場所を訪れる死に逝くもの・・・生き続けていくもの・・・
それぞれが秘めた魂の深さを表現できる言葉を捜していました。
『烏に単は似合わない』 阿部智里
第19回松本清張賞受賞作。
表紙に並んだ4人の美女たちのイラストが目を惹きますね。
春夏秋冬を司るかのようなそれそれの魅力を誇るこの姫君たちが
「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」での若宮の后の座を争います。
四大貴族それぞれの陰謀と秘密、恋心と葛藤が渦巻く宮中で
誰が若宮の后として選ばれるのか?
まさに乙女ゴコロを揺さぶるストーリーよねぇ〜(笑)
っま、軽く読めます。
それにしても若宮の選んだのがあの姫だったなんて。
物語の最後でいろいろと説明してくれてるけど、
無理やり感が漂うのは私だけ?
20歳の女子が書いたお話だと思って読めば許せるかぁ←言ってることが結構キツい。
『ピンクとグレー』 加藤シゲアキ
当時24歳の青年が書いた初めての小説。
しかし・・・その青年はジャニーズの人気アイドルグループNEWSの
メンバーだったのですね〜〜!
加藤成亮。彼の事を認知したきっかけは娘が大学在学中に
「今年の入学式は、凄い人の数でびっくりした。
NEWSの加藤くんが内部から法学部に入ったせいかなぁ」とぼやいた一言でした。
そんな加藤くんの処女作。
っま、読んでみてあげよう←思いっきり上から目線(笑)
読み始めてびっくり!
幼い頃から仲良しだったごっちとりばーが、芸能界で仕事を通して
すれ違っていく。
同じ学校、同じ職場にいても、いろいろな要因でそれぞれの立ち位置は変化します。
親しければ親しいほど、相手を意識するし、焦ったり悔しかったり
複雑な自分の心と向き合わなければならなくなります。
ラストはかなり衝撃的で重いです。
出版サイドの校正(チェック)はかなり入れてあるにしても
映像が浮かぶストーリーと文章は、読者を惹き付ける十分な魅力を放っています。
『その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ』 吉永南央
小蔵屋のお草さんシリーズ(?)第2作
近所に安さと豊富な品揃えの和雑貨店・つづらがオープンし、
露骨な営業妨害を受ける小蔵屋。
その裏に見え隠れする詐欺まがいの不動産取引の様子。
第1話では、拾ったお人形が縁で知り合ったタケルと田沼さんとの
暖かい交流が描かれていましたが、タケルが去った後の
お草さんの心の中の描写がとても心に残りました。
パワフルでもなく、頑固でもなく、優しいばかりのおばあちゃんではない
お草さんが、自分の弱さを見つめ、他人の弱さを見つめる眼差しは
人生をきちんと生きている人だからこその眼差しだと感じます。
吾を省みる。。。
いつもそれを繰り返しながら、人を大切に思うお草さん。
素敵なおばあちゃんだなぁ。

0