めっきり冬模様のお天気ですねぇ。
子どもが風邪で寝込んだ後、しっかりもらってしまいました

咳がしんどい〜〜〜
地味で狭〜い生活範囲が更に狭まっております。
主な出現場所は、職場&病院時々スーパー(笑)
一番の仲良しはマスクと風邪薬とやっぱり本で〜す。
『プラチナデータ』 東野圭吾
ガリレオシリーズの後に読んだせいかなぁ。
東野圭吾は作品の出来にばらつきがあるのでねぇ〜。
もちろん十分に面白く読めます。って意味ではさすが東野圭吾。
最初から映像の原作というお約束なので、
どうしても主人公が二宮くんで浮かんじゃう〜。
DVDも見なきゃっ!という暗示にかかっちゃいそう(笑)
警察庁特殊解析研究所の神楽龍平が操る、DNA捜査システム。
しかし殺人事件の容疑者として特定された犯人が
自分であることに愕然とする。
警察の包囲網から逃亡し、システムの裏に潜む陰謀や真相を
突き止めようとする神楽。
イケメンで謎めいた研究者、現場主義の刑事、白い洋服の美少女・・・
登場人物がいかにもそれっぽく配置されているのも
親切なのか、計算なのか。
ラストはそんな終わり方?でしたが、
神楽とリュウが幸せになってくれればいいな。
『ここはボツコニアン2 魔王がいた街』 宮部みゆき
大長編三部作「ソロモンの偽証」を書き上げた宮部みゆき。
その後に書いたのがコレ・・・(笑)
とーぜん、息抜きと趣味とやりたい放題に走ってま〜す。
”伝説の長靴の戦士”ピピとピノは魔王のいた街【アクアテク】に到着。
古くから伝わる魔王伝説。
美少女連続失踪事件
浮遊する凶暴冷凍モンスター=氷の微笑
回廊図書館と伝道の書
そして人気新型饅頭の謎を探るべくたどり着いた場所は
な・なんと?!?
「三国志の二軍の世界」
もー、なんだ?そりゃ???
物語の舞台が
ボツコニアン(ボツネタ世界)なので、
人気キャラは本物の世界に行ってます。
突っ込みどころ満載ですが、そんなのかんけーない。
読んだまんまの面白さを笑って次回作を待ちましょう〜。
『スイーパーズ 事件現場掃除人』 加藤実秋
「モップガール2」として雑誌連載され、改題されて単行本になりました。
(有)クリーニングサービス宝船で働く桃子ちゃんにまた会えました。
モップガールのラストで休職してしまった翔くんが戻ってきたよ〜。
事件現場で触れた何かが桃子ちゃんの身体にさまざまな影響を与えます。
今回は掌をくすぐられたり、焼きそばが食べたくなったり、
犬のような行動に走ったり、両耳に不思議な鼻歌が流れたり・・・
いやぁ、こんな状態に自分がなったら相当しんどいと思うよ。
そんな桃子ちゃんを支えて事件の謎を解き明かそうと動く仲間たち。
「ブラッドライン」←浜田省吾の曲と同じタイトル〜〜♪
桃子ちゃんの特殊能力の訳と父の死の真相。
桃子ちゃんと翔くんの出会いも描かれています。
「桃ちゃんも翔くんももううちの子」って言ってくれた社長!男だねぇ。
王さんも帰ってきた事だし、ぜひ続編も読みたいです。
『七つの会議』 池井戸潤
めちゃめちゃ面白い本でした〜!
大手メーカーの子会社、東京建電の万年営業係長が
華々しい実績を誇る営業一課長をパワハラで訴える場面から
物語は始まります。
それぞれに立場の違った人物が主役になり綴られていく七つの話。
経理、営業、製造、顧客対応、OL、親会社からの出向役員、
社内の人事抗争や出世争い、社内不倫、価格競争、など・・・
登場人物それぞれの苦悩や葛藤が、生い立ちや家庭環境までを
つぶさに描くことによって色濃くリアルに浮かび上がってきます。
企業の考える利益と倫理。
どちらを優先するべきかで、その企業の社会的価値と将来性は決まります。
働くことの意味を考えさせられる一冊。
子供の頃に言われたよね?嘘つきは泥棒の始まりって。
『片桐酒店の副業』 徳永圭
酒屋さんの副業って何なのかなぁ〜って単純な発想で借りた本。
の割には面白かったです。
ありふれた町の昔ながらの狭くて小さな片桐酒店。
二代目店主の片桐さん(常に黒スーツ)が先代から引き継がれた
「法に触れない限り何でもお届けします」の副業を
知恵と心と度胸で全うしていきます。
このお届け物ってのが訳あり物件なのですねぇ。
「アイドルへ手渡しプレゼント」とか「上司へ悪意」とか
「七年後の自分へ手紙」とか。
まぁ、普通の宅配屋さんでは扱えないものばかり。
一つ一つの仕事に向き合う中で、彼の失くした大きなものが浮き上がってきます。
人間関係が大きく関わるお届けもの。
時に可笑しく、苦く、悲しく、優しさの漂う一冊です。

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