“My First Love is Rock’n’ Roll”東北シリーズが成功裏に終わりました。最良のステージを提供するための浜田さんはじめ関係者の皆さんの誠実な仕事振りには、ただ頭の下がる思いです。お疲れ様でした。4公演に同行して、浜田さんと仕事をともにした25年の思い出が蘇り、あらためて当社の歴史が浜田さんとともにあったこと、そしてコンサートの感動をオーディエンスに届ける創業の原点を思い起こしました。
コンサートはすばらしかったのですが、残念なこともありました。最大のものは、ヤフーネットオークションを通じた転売です。今回のチケットは、FCと当社の往復はがきによる抽選応募のみで直売しました。応募条件にはネットオークション(など)での転売禁止を明記しました。にもかかわらず4公演でおよそ90件の出品がありました。そのほとんどに当社名による警告メールを送信しました。警告に応じた取り下げが約20件、出品違反による取り消しが約20件ありました。購入者名を特定し、チケットを回収のうえFCや当社会員を除名処分とした例も10余件ありました。
30周年を記念し、浜田さんはライヴアーティストの原点に立ち返り、あえて全都道府県でのコンサート開催に挑みました。全国のファンの元を直接訪ねて聴いてほしいからです。その趣旨にそうため前記のような煩雑な販売方法を採用したものです。ファン心理として1公演でも多く観たいと願う気持ちはわかります。でもルールを破り、お金を積んでチケットを入手するのはダメです。まして、FCとプロモーター会員に借名してまで不正に加入し、入手したチケットを営利目的で転売するのは悪質なダフ屋行為です。
今後は、チケットの不正規流通防止のための立法措置を業界団体とともに働きかけていきます。当面は悪質な出品には当社関係者が落札した上で購入者を特定し、売買契約違反に基づく損害賠償請求訴訟も検討してみます。
シビアな話を書いてしまいましたが、ツアーはまだ続いています。一人でも多くのファンが、各地で浜田さんと”一期一会”の幸せなひと時を過ごして欲しいものです。
ノースロード・ミュージック 瀬川忠雄
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
チケットのオークションに関しては僕たちも頭を痛めています。本来、僕たち業界団体の申し入れ及び要請に対してyahoo!オークション側は券面に席番まで入ったチケットに関してのみオークションの対象にします。席番が隠されていたり、引き換え権利だったり等など現券ではないものに関しては基本的に取り下げます。と言う回答がくるのですが、現実は席番まで確定できるチケットは皆無です。「不正なチケットを削除するように・・・」と再三申し入れても「担当が少なくて手が回りません」「特定できません」などと返答がきます。チケットオークションの殆んどが不法なものです。yahoo!はこのチケットオークションで年間数千億円の売り上げを上げています。不法だと解っていても、そう簡単に削除したり、出品者に警告を出したりはしないのです。
チケットオークションはダフ屋行為と同じです。最近ようやくネット犯罪の多発で警察も動いてくれるようになりました。摘発者も少しづつ増えてきています。でもまだまだです。
本来であればyahoo!側が適切に対処する事が望ましいのですが・・・。
参考までに下記の「チケット転売は違法?」をのぞいてみてください。
http://allabout.co.jp/internet/netauction/closeup/CU20050214A/

左から大内くん、浜田、瀬川さん、五十嵐さん、久保井くん
二日目の退館直前の楽屋にて。
瀬川さん、五十嵐さんとは25年以上の付き合いです。全国のプロモーターも時代と共に随分と変化してきましたが、ノースロード・ミュージックは良い意味で20年、30年前の”イベンターとしてのアイデンティティーやハート”を今でも持っている唯一のプロモーターのような気がします。それはおそらく瀬川社長の人柄からくるものが大きいと思うのですが、ノースロード・ミュージックのポリシーとして、アイデンティティーとして今でも受け継がれています。個人的にも信頼している人の中の一人です。
いつまでも浜田と共に走りましょう。

仙台二日目の本番直前の浜田。
廊下の壁にはメッセージボードが・・・。

このメッセージボードがツアー最終日の酒田市民会館に貼り出されるのです。
あと二日でNHKホール。
久々の東京。楽しみに待っていてください。
プロデューサー 岩熊